乾いた気候

 

「家」から見える、アブダビの夕日。

 

 五時にルーブルを出て、また「アブラハムの家族の家」に戻る。五時半ごろに、仕事を終えたJさんが出てこられた。

「ここは夕日がきれいですから、見に行きませんか。」

とのこと、僕たちは外に出て、海辺まで歩いて行った。「家」や「美術館は」、アブダビの市内から「レインボーブリッジ」によく似た橋を渡った島にあり、海がよく見える。僕たちはそこで沈みゆく夕日を見た。

「じゃ、ボチボチ、夕食に行きましょうか。」

僕たちはバスに乗る。

「今日はあれからルーブルに行きました。」

Jさんに言う。

「もうすぐ、グッゲンハイムも出来るんで、次は新しい絵が見れますよ。ルーブルの隣に建設中ですよ。」

「えっ、あれ、ごみ処理場じゃないんですか?」

実際僕が見た、建設中の建物は、積み木を無造作に積み上げたような建物で、どうしても、美術館には見えなかった。

Jさんが連れて行ってくれたのは、海岸沿いのプロムナードにある日本レストランだった。

「わぁ、アブダビで日本食、食べるとは思わなかった。」

「アブダビは、結構魚が美味しいですよ。周りが海ですからね。」

とJさん。僕は今日行った魚市場の品ぞろえを思い出した。僕たちはマグロの中トロの刺身を食った。信じられないくらい厚く切ってある。

夕方になると、気温が三十度を下回り、風もあって、本当に気持ちがいい。ここで、アブダビの気候について少し触れておこう。アブダビは、五月から十月までが暑く、特に七月、八月は、最高気温が四十度をはるかに超える。そうなると、外に出るのは、まあ不可能というところ。

「夏の間は来ないでね。」

Jさんが最初に釘を刺した。十月の中旬から気温が下がり、僕たちが訪れた十月末は、最低気温が二十八度、最高が三十二度ということろ。かなり過ごしやすい気候。

「寒い英国に比べたら天国!京都の夏に比べたら天国!」

おまけに、砂漠地帯ということで、湿度がメッチャ低い。今日、外を歩いたが、汗はすぐに蒸発し、流れ落ちるということはなかった。九時ごろにレストランの外に出ると、夜風が気持ちいい。レストランの近くに住むJさんに「おやすみ」を言って別れ、僕たちはタクシーで、「レインボーブリッジ」を渡り、ホテルに戻った。

 

トランプ大統領を迎えるJさん。(同施設のウェッブサイトより)

 

<次へ> <戻る>