イギリス人って皆紅茶を飲むの?

 

疑問その七:「イギリス人って皆紅茶を飲むの?」

正解:「コーヒーも好まれるが紅茶の人気は根強い。」

英国と言えば紅茶である。英国の貴族は紅茶を好んだ。有名な帆船「カティーサーク」も、アジアから新鮮なお茶を運搬するために建造、運用されたものである。しかし、英国に住んでいて、朝同僚たちが会社のカフェテリアで注文するのを見ていると、圧倒的にコーヒーを注文する人が多い。果たして、英国人は現在でも、ガバガバ紅茶を飲んでいるのだろうか。

下の表は、国民一人当たりのコーヒーと茶の消費量である。コーヒーの部を見て驚くのは、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、デンマーク、スウェーデンが上位六国中、五つを占めていること。北欧の人たちは、やたらコーヒーを飲むようである。茶というのは紅茶だけでなく、緑茶やウーロン茶も含んでいる。茶に関して意外だったのは、中国や日本など、食事の際に茶を飲む習慣のある国がベストテンに入っていないことである。そして、殆どの国が、中近東のイスラム教の国が占めていることだ。アルコールが飲めない分、人々は茶を日常的に飲むようだ。しかし、その中に英国とアイルランドが入っているのが注目される。これを見ても、英国では依然として、西洋社会としては例外的に茶が(この場合は紅茶なのであるが)好んで飲まれていることが分かる。

 

 

疑問その八:「本当のスコッチウィスキーって美味しいの?」

正解:「日本人には苦味があって煙臭い。だからマッサンは苦労した。」

 数年前、日本へ帰る際、義理の弟に「本格的なスコッチ」を飲ませてあげようと思い、ヒースロー空港の免税店で訪ねてことがある。「本格的なスコッチ」として店の人が推薦してくれたウィスキーを試飲してみる。

「煙臭〜。」

口に合わなかった。それもそのはず、インターネット百科、ウィキペディアによると、スコッチウィスキーは「麦芽を乾燥させる際に燃焼させる泥炭(ピート)に由来する独特の煙のような香り(スモーキーフレーバーと呼ぶ)が特徴」とのことである。「スモーキー」、つまり「焦げ臭い」、「煙臭い」のが特徴なのだ。数年前、ニッカウイスキーの創始者をモデルにした「マッサン」というNHKの朝ドラがあったが、主人公が本場のウィスキーを当時の日本人に飲ませると、焦げ臭いて言って吐き出すというシーンがあったことを思い出す。しかし、最近は国際化を目指して、余り「スモーキー」でないものも作られている。スコッチには基本的に次のような種類があるとのこと。

l  グレーンウィスキー(トウモロコシなどの穀類を原料とする)

l  モルトウィスキー(大豆麦芽を原料とする)

l  ブレンデッドウィスキー(グレーンとモルトの混ぜ合わせたもの。)

組み合わせることにより、日本人の口にも合うウィスキーが現在は作られている。

 

朝ドラの「マッサン」。奥さんはスコットランド人という設定だったが、何故かアメリカ英語。

 

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