ブルンジってどこ?
K教授とその生徒さんたち。若くなくても知的探求心は旺盛。
普段はオンラインで集う人々の「オフ会」。集まったのは先生と四人の生徒。「生徒」と言っても全員六十代。この年齢で、まだ外国語を勉強しようという人たち、モティベーションは高い。そんな人たちに教えるのだから、K名誉教授もやり易いと思う。昨日に引き続き、今日も日本海側の珍味を味わう。「ごり」の唐揚げとか、「治部煮」(じぶに)とか、金沢は富山とは別の名物がある。二日連続で、北陸の魚料理を味わう。贅沢!
八時半ごろに食事を終えた僕たちは、同じ建物の二階にあるバーに行った。Sさんと僕はスコッチ、K先生と女性二人はコーヒーを注文した。K先生の娘さんは、今、アフリカにあるブルンジという国で働いておられる。僕はその北にあるルワンダに行ったことがあったので、おおよそ見当が着く。しかし、それがどこにあるか言える人は少ないだろう。僕たちは、K先生から、娘さんのブルンジでの仕事ぶりや、ブルンジの風物についての話を聞いていた。そこにコーヒーが運ばれてくる。
「今日のコーヒーはブルンジ産でございます。」
「ええっ?!こんなことって・・・あるの?」
全くの偶然。不思議なご縁。十時前に皆さんと別れて、僕はまたタクシーで家に帰った。
翌日、日曜日は義理の妹とその旦那が訪ねてきてくれた。義弟は五月に二回目の手術を済ませたばかり。昨年末に会ったときは、一度目の手術の後だった。二度の手術で、ほぼ完治したのとこと。色々大変だった日々の話を聞く。本当に「死の淵からの帰還」って言葉がピッタリ。元気になったよかったと思う。オンラインで僕の妻と娘も参加。
「元気になってよかったね〜。」
皆で義弟の快復を喜び合った。もう大好きだった酒は飲めないらしいが、生きていれば、そんなことは、大した問題じゃないよ。
義弟妹が五時ごろに帰る。僕は、その日、学校の夏期講習を引き受けていたので、また、二時間のオンライン授業。休暇の合間に仕事が挟まるのは、どうも落ち着かないが、たまに緊張感があるのも悪くはない。授業の後、義母との最後の夜恒例の、「回転寿司」に行った。足の悪い義母でも歩いていける、至近距離。好きなネタを選びながら、義母と差し向かいで、しみじみ寿司を食うのはいいもの。僕も毎回楽しみにしている。
「プファ〜、仕事の後のビールは美味い!」
実際、二時間授業をすると、その間喋りづめなので、結構喉が渇く。授業の後のビールは最高。ウニ、イクラ、蟹味噌、ヒラメの縁側、鯛、つぶ貝・・・好きなものをガンガン注文する。タッチパネルに入力すると、新幹線を模した「小型運搬車」が寿司を運んでくる。今日もアジの寿司が最高。
「今回のナンバーワンはアジ!」
ブルンジはここ。コーヒーが産物。治安は余りよくないので、渡航はひ帰るようにとのこと。