イェスタ・ウネフェルド

Gösta Unefäldt

1926‐)

作家、教育者

 

 

Wikipediaより。

 

やっと英語やドイツ語で紹介されているヘニング・マンケルに辿り着いて、長い紹介文が書けたと思ったら、このイェスタ・ウネフェルドでまた逆戻り。スウェーデン語以外で出版された書籍がなく、しかもスウェーデン語以外の人物紹介が見つからないのだ。ウィキペディアの紹介記事はスウェーデン語だけである。(1

 

「イェスタ・アルベルト・ウネフェルド(Gösta Albert Unefäldt)は、一九二六年ウニャリド(Unnaryd)生まれの、スウェーデンの作家である。彼は最初リュングビュヘド(Ljungbyhed/スウェーデン空軍の練習機)を使って操縦の訓練を受けた。その後、教師として、ハルムスタッド(Halmstad)やストルフォルス(Storfors)で働いている。一九六九年からストレムスタド(Strömstad)の学校で教頭となり、十年後に校長になっている。彼の最初の小説は一九五六年に出版された。釣りが好きな彼は、「魚を獲るフクロウ」を題材にして、『Den röda flugan(赤い飛翔)』を書いた。しかし、彼を有名にしたのは、一九七九年から出版された、ストレムスタドの警察を描いた『Polisen』シリーズである。シリーズは後にテレビドラマ化されている。彼と共作者である兄のヴァルターは、一九七九年に新聞社『エクスプレッセン』が主催する『シャーロック賞』を受け、一九八二年には、『Polisen och mordet i stadshuset(警察と市役所の殺人)』で『スウェーデン推理作家アカデミー賞』を受賞した。」

 

 つまり、学校の教頭、校長先生が、警察を舞台にした犯罪小説を書き、それがスウェーデン中に放映されていたわけである。PTAから苦情が来なかったのかと心配してしまう。以下が、彼の作品一覧である。日本語どころか、ドイツ語、英語への翻訳もない。しかし、大部分が「警察、Polisenシリーズ」が占めていることが分かる。

 

l  Den röda flugan (1965) 赤い飛翔

l  Lax i Laxá (1967) ラクサの鮭

l  Fisketur och turfiske (1974) 釣の旅とターフフィッシング

l  Polisen som vägrade svara (1979) (tillsammans med Valter Unefäldt) 答えを拒んだ警察 

l  Polisen som vägrade ge upp (1984) 諦めることを拒んだ警察

l  Polisen som vägrade ta semester (1985) 休暇を取ることを拒んだ警察

l  Polisen och den beskedlige utpressaren (1987) 警察とささやかな脅迫者

l  Polisen och domarmordet (1989) 警察と殺人判決

l  Polisen och mordet i stadshuset (1992) 警察と市役所の殺人

l  Polisen och den döde Holmen grå (1995) 警察とホルメン・グレイの死

l  Polisen och Marias hemlighet (1997) 警察とマリアの秘密

l  Polisen och mannen som väntade döden (1999) 警察と死を待つ男

l  Polisen och den oförfalskade ondskan (2001) 警察と無邪気な悪魔

l  Polisen som fick förnyat förtroende (2003) 信頼を回復した警察

l  Dödligt handikapp (2005) 死のハンディキャップ

l  Högt spel (2007) ハイゲーム

l  Hämnden är min (2009) 復讐は私のもの

l  Den röda nyckeln (2011) 赤い鍵

l  ...dömes för mord... (2013) 殺人判決を受けて・・・

 

Polisen(ストレムスタド警察)」シリーズは、一九八二年から、一九九六年までミニシリーズとして五本制作されている。今でもDVDが手に入るので、スウェーデン国内では、結構話題になりヒットした番組であったと想像できる。また、Wikipediaの記事によると、警察の様子をよく伝えているということで、警察側からも称賛されたストーリーであったらしい。(2)しかし、スウェーデン語版だけしか制作されていない。現在は、北欧のミステリー番組が英国やドイツでどんどん放映されているが、当時はそのような状況ではなかったのである。返す返すも、この人の作品に触れることができないのは、残念で、寂しい。

 

 

TVシリーズのポスター。主演はペール・オスカーソン(Per Oscarsson)2010年に既に亡くなっている。DVDはまだ手に入る。

 

***

 

1Wikipedia、スウェーデン語版、Gösta Albert Unefäldtの項による。

2Wikipedia、スウェーデン語版、Polisen i Strömstadの項による。

 

<戻る>