ハンガリーの女性

英雄広場でアメリカ人のお兄さんに撮ってもらった写真。結構撮るのが上手い。

 

英雄広場はハンガリーの建国一千年を記念して一八九六年に作られた広場で、ハンガリーの歴史上の英雄の像が並んでいる。当時は、オーストリア・ハンガリー二重帝国の時代。ブダペストはウィーンと共に栄華を誇っていた時代である。そう言えば、ブダペストの建物は、ウィーンと似ている。

英雄広場で誰かに写真を撮ってもらうと、暇そうな人を捜していると、半ズボンにTシャツ、野球帽とリュックサック、どこから見ても観光客のお兄さん写真を撮っていた。

「すみません、写真を撮っていただけませんか。」

と英語で聞いてみる。

「シュアー。」

わあ、キトキトのアメリカ英語、この人絶対アメリカ人。写真を撮ってもらった後で話すと、やっぱり米国はカンザスから来たという。

「あなたはどこから来たの。」

と尋ねられたので、

「日本人で、今、ビジネスでここへ来てるの。今日は仕事を早く終えてちょっと観光してるところ。」

と言った。

「日本人がこんなに早く仕事を止めてはいけませんねえ。」

と皮肉と冗談を一緒に言われた。日本人の長時間労働は、世界中で有名らしい。英雄広場の近くの公園を少し歩く。先程、ウィーンに似ていると書いたが、あちこちに重厚というか、威風堂々というか、威圧感のある建物がある。

八時前、腹が減ったので、ダウンタウンに戻り、鎖橋の袂の、今朝目を付けておいた日本レストランで夕食を取る。窓際に席を取り、外を歩く人々、特に若い女性を観察する。

「ハンガリーは美人が多い。」

僕は空港に着いて、バスに乗ったときからそう思っていた。最初に話したドーラというお姉さんも綺麗な人だった。ハンガリーはヨーロッパであるが、東に位置し、東方の血も混じっている。四世紀にフン族のアッチラ大王が起こしたこの国、その後中央アジアからのマジャール人が移住してきている。

「西と東、ふたつの血が混じる場所の女性は美しい。」

というのが僕の持論である。トルコやポーランドなどでも、女性は美しい。いや、少なくとも「僕好み」の女性が多い。

 アッチラ大王を話題にしたが、この古代の王様、建国の祖としてまだ人気が高く、アッチラという名前の男性が沢山いる。協力会社のメンバーにもアッチラさんがいる。街には「アッチラ通」、「アッチラ広場」などという場所がある。ブダの丘を登るときや、地下鉄の階段を上るとき、年齢のせいで苦労している僕は「エッチラ大王」であるが。ちなみにハンガリー人の発音は「アティラ」に近い。

 夕食を済ませて、地下鉄に乗るために、バジリカの前を通ってデレク・フェレンク広場駅に向かう。最後の夕日がバジリカの建物の上方をオレンジ色に染め、美しい。聖堂の前には若者がたむろしている。

 

夕日に照らされたバジリカ。前の広場若者の溜まり場になっている。

 

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