セーラー服愛好者

 

この写真を頼んだおじさんは、比較的上手に撮ってくれました。

 

更に真っ直ぐ行くと、河岸に出ました。橋かなと思って、坂を登ると、そこは展望のためのテラスになっていました。

「ぬあるほど、そういうことだったのね。」

展望台から見て右側に、大きな帆船が十隻以上、ずらりと接岸しているのが見えます。これだけの帆船が一同に揃うと壮観です。私は、河岸を歩いて、停泊している帆船を順番に見ていくことにしました。一番遠くに見える帆船は、二キロくらい先だと思われますので、往復すると四キロ以上の距離になります。

あちこちに「ザ・トール・シップス・レース」の看板や幟が出ています。「背の高い船」というのは帆船を指すらしいですね。確かに、どの船も高いマストが立っています。参加している船は、ロシア、ノルウェー、メキシコ、ベネゼイラ、ポーランドなどから来ています。船の中も見学できるようで、ブリッジの前に、乗船を待つ人の列ができています。マストから無数のロープが垂れ下がり、よく間違えずに、正しいロープを引っ張って、船をコントロールできるものだと感心します。白いユニフォームを着た、乗組員が、お客さんの整理に当たっています。

世界にはまだ沢山の帆船が現存しているようです。しかし、実用性の低い、維持費も、人手もかかる帆船が、なぜこれだけ沢山現存している不思議でした。それぞれの船に、簡単なプロファイルを説明した札が立っているのですが、「トレーニング・シップ」、「訓練船」というのが殆どでした。海軍や学校の訓練のために使われているのですね。日本にも海王丸っていう訓練船がありました。従って、乗組員も若い人が多いようです。若いお姉さんが、白いユニフォームを着て、白い帽子をかぶっておられるのは、とてもチャーミングだと思いました。中年のおじさんが惹かれるはずですよね。

「これが本当のセーラー服!」

愛用の一眼レフのカメラはさすがに出張には持ってきませんでした。

「お前、何しにきたんや。」

と言われそうで。でも、コンパクトカメラを持ってきていました。たまには自分を入れて写真を撮りたいものです。

「すみません、シャッター押していただけませんか。」

というのを、カメラを持っている人を見つけては何度もやりました。何故、カメラを持っている人を選んだかと言うと、最近は皆スマホかタブレットで写真を撮るでしょ。基本的に、そのような人の技術を私は信用していません。カメラを持っている人なら、それなりの技術が期待できるかと思って。次のような写真は許せないのです。

l  水平線が斜めになっている。

l  人物の足首が切れている。

l  塔のてっぺんが切れている。

 

水兵の帽子をかぶった少女たち。可愛いですよね。

 

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